設計業務に関する契約について
お客様の大切なエクステリアを設計する為には多くの専門知識とノウハウ、スキルが必要です。
個別の設計を行うのにあたり現地調査、お打合せ、設計、作図業務に多くの時間を費やしています。
多くの設計者は施主が納得いくまでプラン修正、工事費調整を試みその工数も膨大なものになります。
そしてその設計内容でご契約をして頂ければまだ良いのですが、最悪の場合他社に盗用されるケースも相変わらず減りません。
そんな状況を少しでも改善すべくJEXAでは設計業務に関する一定のルールを業界のスタンダードとして推奨しております。
JEXAが推奨する設計提案ルールとは
ここでは設計から施工までを行う会社を「専門会社」、設計業務のみを行う会社を「設計会社」としてJEXAが推奨する設計提案に関するルールについて説明致します。
【初回提案】
専門会社の場合は、従来通り無料で設計、見積もりを行います。しかし、施主にお渡し出来る資料としては完成イメージのパースと工事金額の総額のみとし、平面図・立面図・詳細図・見積内訳等はお見せするだけでお渡ししないものとします。
これは他社に図面が盗用され設計者が意図しない手抜き工事や質の悪い施工をされることを防止する為です。
設計会社の場合は当初から有料にて設計を請け負うか、設計内容が把握出来る程度の資料の提示までとし正式な図面は設計業務契約を交わした後に提供します。
【設計業務に関する契約とは】
初回提案を気に入って頂けた場合は設計図書をお渡しする前に「工事請負契約」を交わします。
また、工事請負契約前に部分的なプラン修正や工事費調整を要求された場合は「設計業務申し込み書」に署名をして頂いてから修正業務に入ります。
「設計業務申し込み書」には「設計手数料」又は「設計料」の区分を明確にし、その金額を明記しましょう。
【設計手数料と設計料の違い】
設計手数料として契約した場合は図面の著作権は設計者にあります。
図面の盗用が懸念される場合は別途図面登録をしてから施主に資料を提供します。
設計料として契約した場合、図面の著作は施主にあります。そのまま自社で施工しても、他社で施工されても問題はありません。
【工事まで請け負うことになった場合】
専門会社がそのまま工事を請け負う場合は最終見積書内の諸経費項目内に「設計手数料前払い分」又は「設計料前払い分」と明記して必ず該当する金額を減算しましょう。
【設計業務申込書】
正式な設計業務に入る前に「設計業務申込書」を記入して頂くことで万が一費用の未払いが生じた時に契約行為の証明として威力を発揮します。
「設計業務申込書」はJEXAの事務局で会員及び準会員、法人会員に対して販売を予定しております。
このルールは会員の皆様に運用を強要するものではありません。
ルールの運用にあたっては各自の判断と責任において行って下さい。